そんなに梅が見たいなんて思うのは、年齢のせいだと思っている。
歳をとったってことじゃないよ。いや、それもあるかもしれないけど
花を見る心が少しは成長したのかと…。
それまでは、花と言えば、俳句や昔からの歌にもあるように『桜』だと思っていた。
梅というのはわざわざ、見に行くものではないと自分の中にあったのだと思う。
けれども、それは街路樹にある桜のようにどこにでも目にするほど、馴染みではないからだった。
一昨年だったか、たまたま見た梅のかわいらしさと、ほんのり漂ってくる優しい香りを思い出し、今日はふいに休みにしてしまった休日を観梅にあてる他ないと思った。
久しぶりにその場に行くと、自分の残像も見える。
それを人は『思い出す』と言うのだけれども、はっきりと、自分が歩いた動機やその時の格好や天気・気温などと一緒にその場を再び歩くのだ。
梅と言うのは、上品な花だなと改めて思う。
だから、桜の花見の様に、お酒やお弁当持ち込みでどんちゃんしないのがいい。
そして、梅は香りも楽しむから、香水や芳香剤、整髪料の類をつけている人が傍にいない方がいい。
枝に付いている花は、目の前の位置にもあるので、間近で鑑賞できるのがいい。
葉も無く、花やつぼみが枝に付いているのが、なんとかわいいことか。
お天気も良く、土曜日とあって、鑑賞する人も思っていたより多かったです。
混雑でもなく、寂しくも無く、ちょうどいいくらいの人数でした。
こんなに近くにあるからさぁ…近寄ってみれるよね
梅園にツバキも咲いていたから撮ってあげたくなったよ
枝が途中から新しいみたいで、『白滝枝垂』はあきらかに色が違うのがわかる
公園まではゆるやかな坂を上るだけなんだけど、こんな風に岡本の街が見えるよ
順路が決まっているわけではないので、私は、公園を2周半ほどしました。
同じ場所でも、方向を変えて通ると楽しめます。
今日は、ハイキングの格好でもないし、水分を1滴も鞄に入れてはいなかったから、山には登らなかったけれど、上の保久良神社まで行ってみることに。勿論、登山ルートを選択。
そう言えば一昨年は、すれ違うおばさんハイカーに「向うからの方がいいよ。こっちは険しいよ。」と言われたのを思い出しました。入口から、ちょっとドキドキして登り始めたのだけれど、歩けば何のことは無い。今回はそれを知っていたから、山靴ではなくタウンスニーカーでも、すたすたサッサと保久良神社に着いたよ。その前に、岡本八幡神社にもお参りしました。
保久良神社の梅は、まだあまり咲いていない。これからでも、十分間に合います。
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